昨年の栽培は成功も一部にアワノメイガ被害が
昨年のトウモロコシ栽培は大成功で、今までに食べたこともないような甘いトウモロコシを収穫することができました。
頻回に肥料を与えたのと、品種選びもよかったのかもしれません。白品種のホワイトショコラ、めちゃくちゃ甘くて美味しいのでおすすめです!
さて、昨年も収穫自体は上手くいったのですが、やはり促進栽培を行ってもアワノメイガ被害は完全に防ぐことはできませんでした。収穫出来ないほど大きな被害はなかったのですが、葉や茎がところどころ虫に食べられている感じ。
防虫ネットで防除はしていましたが、小さな穴や隙間から侵入して産卵されていまうようです。収穫間際はパトロールとアワノメイガのテデトール駆除祭りで大忙しでした。おかげで実には大きな被害はでませんでしたが。
今年は2月の定植を目指して早めの栽培を開始
今年はアワノメイガが出現する前に収穫を終了する逃げ切り栽培コースを想定し、真冬の1月から栽培をスタートさせました。

1月24日にタッパーに播種し芽だしを開始。
今年の品種は「スイートハミー」です。初めて栽培する品種。
抜群にあまーい!に惹かれて買ってしまった。

電気アンカーで保温しながら6日ほどでしっかり芽と根が伸びてきました。
暖かい時期だと3-4日で伸びてくるのですが、さすがに1月だと時間がかかります。

ポット定植、育苗
意外にも順調にいったのでそのままポットに植え付け。
さすがにまだ気温が低いため、育苗容器に入れてアンカーで保温しながら育てます。

日中は日光にしっかり当てながら育苗し、一週間ほどでこのくらいまで生長。
まだやや背丈が足りないのと、さすがに寒すぎるためもう少し室内で粘ります。

防寒対策しながら定植
2月初旬、種まきから約3週で定植。
まだ気温はかなり低いため、防寒対策は徹底しました。
加えて昨年のアワノメイガ被害のこともあり、防虫ネットは初期段階から途切れないようずっとかけておくことに。そのため、
- 防虫ネット
- ビニールトンネル
- 寒波の時などは不織布を追加
の3重対策で防寒対策を徹底することになりました。

定植時はこんな感じ。
地上の防寒対策は徹底しましたが、地温が低すぎて枯れる可能性も考え定植の1週間以上前から黒マルチを張って地温を上げておきました。
プランターでも育つのか?味も差がでるかな?
正直こんなに上手くいくと思っていなかったので、予備苗も含めて結構たくさん作っておいたため苗が余った。
予定より多めに定植したがそれでも余ったため、残りはプランターで育ててみることに。本命の苗たちが順調に生長しているのを確認してから植え付けたため、10日ほど遅れて定植。

プランターのサイズは50*30*30cm程度。さすがに小さなプランターでは無理そうなので、大きめのものに植え付けました。
うまく育ったら味の比較もするつもりです。たのしみー。
同時並行で白品種もスタート
思ったより順調に経過して自分でも驚いていたんですが、植え付け当初は「寒波きてるし全滅っしょ・・・」と思ってました。
全滅ルートも想定して、2週ほどずらして白系の品種も栽培スタート。

こちらの品種はピュアホワイト。初栽培の品種です。
白系の品種だと食味がよくて鉄板みたいですね。
こちらも順調に定植まで進んだため、まさかの2区画トウモロコシ栽培を行うことに。
交雑とか大丈夫かな。2-3週は時差あるしいけるか。
定植後の経過は順調
定植後は意外にも大きな問題なく順調に生長。

定植10日ほどでこのくらい。良い感じです。
この時期に一回目の追肥。我が家では鶏糞をたっぷりと与えます。
寒さで枯れ込むこともなく順調に生長し、一ヶ月ほどはこのままトンネル内で育てました。

3月の下旬ころでこのくらい。2回目の追肥もやりました。
さすがに背丈が大きくなってトンネルの天井についてしまってますが、寒の戻りもありまだ防寒ははずせない。
苗さんたちには窮屈なところでもうしばらく頑張ってもらうことに。
逆に日中は20℃以上など、トンネル内がかなり高温になることも。仕方なく日中だけビニールトンネルの裾を上げたりと、温度管理にかなり気を遣いました。
いよいよ防寒トンネルを終了
4月に入り気温も上がってきたところで、ついに防寒トンネルを卒業!
ビニールトンネルははずし、大型の防虫ネットに付け替えました。

背丈が伸びてだいぶ立派になってきました。
そろそろ雄穂がでてきそうかな?とういことで3回目の追肥もやっておきます。
大型の防虫ネットは手作り
今回使用したネットは幅5m✕高さ2mで家庭菜園で使用するには結構大型の物になります。
一応このくらいのサイズの物も売っているみたいですが、とにかく値段が高い!家庭菜園に使用するにはハードル高すぎです。
そんなわけで今回はロール巻きの防虫ネットを購入して縫い合わせることでトウモロコシようのネットを自作しました。これなら比較的リーズナブルに対策ができます。
こういった大型のタイプの防虫ネットですね↓
ちなみに、使用したのは
- ロール巻きの防虫ネット
- 百均の釣り糸
- 蚊取り線香(ネット切断用)
です。
釣り糸を遣うのは、紫外線劣化などによる影響をなるべく少なくするため。通常の縫い糸だと、夏場の日光や雨風であっという間にボロボロになります。
防虫ネットはハサミで切断すると切れ端がボロボロになり、徐々にほつれてきてしまいます。一年だけ使う分には問題ないですが、せっかく作ったのだから長く使用したいということで熱で切断することに。蚊取り線香を使うと断端がほつれなくて良い感じです。
雄穂が出て背丈も急激に生長、人工授粉へ
4月下旬になると雄穂が出てきました。

ここから一気に株が生長して、5月初旬ころになると高さ2mあるネットの天井に付いてしまうまでに。
雌穂もでてきたので人工授粉し、雄穂はカットしてしまいます。
まだ発生時期ではないですが、アワノメイガのリスクはできるだけ下げていく。
受粉完了、雌穂が大きくなってきた
受粉後数日でヒゲの色が茶色く変わり、受粉も概ね問題なく完了したようです。
受粉後は雌穂が徐々に膨らんで大きくなってきています。

遅れて雄穂が開いてくる株もあるので、数日ずつずらして追加で都度人工授粉していきました。
人工授粉が一回だけだと受粉不良を起こす可能性もあるため、数回に分けて行っていきます。
第1雌穂は問題なく受粉できていたようなので、第2以降は一部を残してべービーコーンとして収穫していきました。

もう間もなく収穫!
プランター栽培との差や、品種による違いなども比較していく予定です。
昨年の栽培経過についてはこちらで紹介しています。
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