今年の梅雨は長雨が少なく、畑作業の出来ない日があまり無いので助かりますね。
日照量も適度に確保できていたためか、パプリカが順調に育ち収穫できる様になってきました。
パプリカ栽培は昨年までは失敗も多く、今年は色々と方針転換して取り組んできました。栽培状況、育て方や失敗しないコツについてご紹介します。
昨年までの栽培状況、上手くいかなかった点
パプリカを育てていて難しいと感じたのはこのあたりです。
- 上手く摘果しないと木が全然育たない
- 完熟まで長期間必要なのでその間の管理が大変
- 日焼けによる変色や尻腐れ病で実がダメになってしまう
- 害虫対策
昨年までは通常のパプリカ、カラーピーマンを育てていました。
ピーマンとほぼ同様の手順で育てていたのですが、実はできるものの上手く色づかなかったり変色して実落ちしてしまったりとなかなか上手くいきませんでした。
ピーマンと違って樹上で完熟するまでに時間がかかり、長期間管理しなければならないので大変なんですよね。
全くうまくいきませんでした。通常サイズのパプリカはビニールハウス内などで環境を整えて、しっかり管理しないと難しい気がします。
色々と調べたところ、失敗の大きな原因としては夏場の直射日光による日焼け、カルシウム不足による尻腐れ病などが原因のよう。
ただこれらを改善しても、家庭菜園の畑での栽培でパプリカを完璧に管理するのはちょっと難しい印象です。昨年は完熟してきれいな状態で収穫できた実が一つもなかったので、今年は少しでも収穫できるよう方針転換。
今年度の改良点
品種選び
まず品種選びから変えました。
通常サイズのパプリカだと栽培期間が長く、どうしても途中で問題が起こる可能性が高くなります。
そのため、「すずなりパプリカ」という小型で多数収穫できる品種を育ててみることに。
摘果を多くして、木の生長を優先
昨年までも初めの第一果は摘果して育てていました。
しかしこれだけだと木の生長が十分でなく、木が弱いために実が落ちているのも原因のひとつではないかと考えました。
今年は3番花くらいまでは摘果し、木の生長を優先する方向で育てることに。
防虫、日焼け対策
昨年は実ができても完熟するまでの間に虫害や日焼けによりダメになってしまうことが多かったため、プランター管理にして防虫カバーをつけて栽培しました。
目の細かいカバーのため、ある程度日差しを遮って日焼け予防効果も期待できるものを選んでいます。
栽培初期からつけておき、株が大きくなってからも上部にかぶせる形で継続してカバーを掛けておきました。
肥料の見直し
昨年は元肥、追肥とも8-8-8の化成肥料を中心に使用していました。
始めに石灰も投入していたためカルシウム不足は起こりにくいと思っていたのですが、多発してしまったため肥料は見直すことに。
今年は元肥として牛糞、鶏糞、少量の石灰を投入。さらに追肥は鶏糞を使用し、カルシウム不足を予防。
今年の栽培結果:尻腐れや日焼けもなく順調に経過!
防虫カバーのおかげで植え付け後は虫害もなく順調に生長。
3番目までの実は結実後1-2cmくらいの段階で早めに摘果してしまうことで、木の生長も順調に進みました。
その後はあまり摘果もせずたくさんの実をならせておきましたが、追肥で使用した鶏糞のおかげか尻腐れは今のところ発生なし。
カバーを継続してかぶせていたおかげで、日焼けして変色してしまう実もありませんでした。
大きな異常もなく順調に生長しました。実もたくさんなってきていて良い感じ!
実も順調にできてきていたので、あとは色づいて完熟するのを待つだけ。昨年は実ができてもうまく色づかずに落ちてしまったので、ここからが勝負です。
【画像あり】ついに収穫!きれいに完熟した黄色パプリカ
初めにできた実が徐々に色づき、ついに完熟しました!
小ぶりだけどしっかりパプリカになってる!
昨年は一つもまともに収穫できなかったこともあり、感動もひとしおです。
焼きパプリカにして食べてみましたが、肉厚で甘みも強くすごくおいしかったですよ。
実ができてから完熟するまでの時間も通常サイズのパプリカより早い印象なので、こちらの方が栽培の難易度は低そうです。
「すずなりパプリカ」おすすめです。家庭菜園向きですね。
パプリカ栽培がうまくいかず困っている方は、参考にしてみてくださいね。
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