家庭菜園に興味があるけど、自宅に畑をやるような広い土地はないし栽培の始め方も分からないと悩んでいませんか?
実は家庭菜園は広い土地がなくても、空きスペースやベランダなどを活用することで簡単に始めることができます。
私は5年以上前から家庭菜園を初めて様々な野菜を栽培していますが、初めはプランターを使った簡単な栽培からスタートして規模を拡大してきました。
この記事では大きな土地や畑がなくても楽しめるプランター栽培の始め方と、初心者でも簡単に育てられるおすすめの野菜について解説します。
家庭菜園初心者でも楽しく手軽に栽培をスタートさせる方法を学ぶことができますよ。
手軽に家庭菜園をスタートするにはプランター栽培がおすすめ
自宅に畑をやるような土地も十分なスペースもないと悩んでいませんか?
そんな方にはプランター栽培がおすすめです。
プランター栽培には、次のようなメリットがあります。
- ベランダなど限られたスペースでも栽培が開始できる
- 面倒な畑の土作りや雑草管理などが必要ない
- 水はけが確保できるので、初心者でも根腐れなどの問題を起こしにくい
- 生活圏の近くに置いておけるので、野菜の世話が面倒にならない
- 取れたてのおいしい野菜を手軽に収穫できる
ベランダなど限られたスペースでも栽培が開始できる
ベランダや玄関口などの限られた場所でも、十分に栽培を始めることができますよ。
60cm✕30cm程度のスペースがあれば比較的大型のプランターも置くことができるので、色々な種類の野菜に対応できると思います。
空きスペースが複数ある場合も、それぞれの大きさに合ったプランターを購入すれば場所を有効活用できるのも良いところですね。
面倒な畑の土作りや雑草管理などが必要ない
畑で栽培する場合は、苗の植え付けまでに土を耕し、肥料をすき込み、さらに畝を作って害虫や雑草予防にマルチシートを張って・・・といった具合に作業量が大幅に増えます。
さらに、栽培途中にもどんどん雑草が生えてくるため、こちらの対応も必要になります。
限られた大きさのプランターに培養土を入れて栽培開始する場合はこれらの作業は必要ないため、とても手軽に栽培を始めることができます。
水はけが確保できるので、初心者でも根腐れなどの問題を起こしにくい
私もそうでしたが、未経験の方が栽培を始めるとついつい水をあげすぎてしまい、野菜が根腐れして枯れてしまったりするんですよね。
プランターの場合は比較的水はけがよく、乾燥するのも早いので細かな水量の調整は気にしすぎなくても上手くいくことが多いです。
ただし、注意点としてプランターは下部に水はけのための切れ込み(スリット)が入っているものを選びましょう。
スリットがないプランターは非常に水はけが悪くなってしまい、栽培が上手くいかない原因になってしまうため注意してください。
生活圏の近くに置いておけるので、野菜の世話が面倒にならない
自宅と畑の場所が離れていると、畑の世話や収穫のたびに移動が必要になるため面倒に感じてしまうことが多くなります。
自宅の空きスペースを使ったプランター栽培であれば、移動時間もゼロで済むため野菜の世話が苦になることもありません。
収穫が気が向いたときにすぐ行えるのもよいところですね。
取れたてのおいしい野菜を手軽に収穫できる
自宅で野菜を育てていないと、取れたての野菜を食べる機会というのはなかなかありません。
自分が育てた取れたての野菜を収穫してすぐに食べるのは格別ですよ。
野菜によっては収穫直後が特に美味しく、市販品とは段違いの味わいになるものもあります。
栽培を開始するに当たって用意するもの
最低限必要な道具
栽培を始めるにあたって、以下のものは最低限必要になるため用意するようにしましょう。
- プランター
- 支柱
- 植え付けや土入れに使う小さなスコップ
- 野菜の培養土
- 剪定や収穫に使うハサミ
- ジョウロか、散水ホース
注意点として、プランターは下部や底面に水はけを良くするための切れ込み(スリット)が入っているものを選びましょう。
スリットがないプランターは非常に水はけが悪くなってしまい、栽培が上手くいかない原因になってしまうため注意してください。
できれば用意した方がよいもの
無くても栽培は開始できますが、予算や必要に応じて以下のものを用意しておくと栽培がスムーズに進みます。
- 鉢底石
- 作業用の手袋、園芸グローブ
- 防虫ネット
- 防虫や害虫駆除用のスプレー剤
- 肥料
鉢底石はプランターの一番底に入れておくと水はけを良くして根腐れを予防することができます。
プランター用の防虫ネットを植え付け直後から使っておくと、害虫被害が少ないのでおすすめですよ。虫嫌いな方も検討してみてください。
野菜の培養土を使うのであれば肥料は必ずしも必要ではありませんが、栽培の経過が順調なら追肥の必要に応じて購入すると良いです。
実際の準備と植え付け手順
道具や苗の準備ができたら、実際に植え付けていきましょう。
①プランターに土を入れ準備
購入したプランターに培養土を入れ、全体に散水しておきましょう。
培養土は水をはじきやすいので、植え付け前に全体にある程度散水してスコップで混ぜ込み、湿らせておくのがおすすめです。
②スコップで植え付け穴を空けて場所決め
スコップで苗と同じくらいの大きさの穴を掘り、植え付け場所を決めます。
このとき、大きめのプランターだと、苗をいくつも植え付けたくなるかもしれませんがやめましょう。
野菜は生長とともに予想以上に根を張るため、たくさんの苗を植え付けると上手く育たなくなってしまします。
相当大きなものでない限り、プランター1個につき苗も1つにしておくのがよいでしょう。
③苗をポットから取り出し、植え付け
ポリポットから苗を優しく取り出します。
苗を人差し指と中指で優しくはさむように逆さに持つと、上手く取り出せますよ。
このとき、苗の根をほぐさないように注意してください。野菜によっては根がデリケートなものも多く、根をほぐして傷つけてしまうと枯れたり生長が悪くなる可能性があります。慣れないうちはできるだけ根を崩さないように植え付けるのがいいでしょう。
生長不良の原因となるため、苗の根と、周囲の土の間に隙間が出来ないように注意しましょう。
初心者は気をつけたい注意点
散水のしすぎに注意
初めての栽培だと、植え付け直後はやる気満々で散水も毎日たっぷりやってしまいがち。
しかし、水のやりすぎは根腐れを起こし、苗が枯れたり生長が悪くなる原因になります。
プランター栽培では比較的起こりにくいですが、それでも散水のしすぎは禁物です。
夏場はすぐに土が乾燥するため毎日朝の水やりが必要ですが、涼しい季節は土がある程度乾いてきたら適宜散水するように心がけましょう。
肥料のやりすぎに注意
初めのうちは上手く育てていくコツも分からないので、肥料をたくさんあげれば良く育つと考えがちです。
しかし、肥料をたくさん与えたからといって苗が良く育つわけではありません。
むしろ茎や葉ばかり育って実が収穫できなくなったり(ツルぼけと言います)、多すぎる肥料で根が傷んでしまったりと悪影響を与えることも多いのです。
特に、市販の野菜培養土には初めから肥料分が適度に含まれており、追加で肥料を与える必要はないことも多いです。
苗の生長の具合や、収穫時期の肥料不足のサインなどに注意しないがら適量を与えるようにしましょう。
初心者におすすめの野菜6選
初めての方でも比較的簡単に育てやすい、おすすめの野菜を紹介してきます。
栽培時期ごとにいくつかおすすめを紹介しますので、気になる野菜をそだててみてください。
春、夏のおすすめ
ピーマン
4月後半~5月始めころに植え付け:6-8月頃に収穫
ピーマンは植え付け後しばらくは苗の風よけや防寒対策などが必要ですが、上手く根付いてくれればあまり難しい管理も必要としないおすすめの野菜です。
1つの苗から収穫できる量も非常に多く、上手く育てれば100個以上のピーマンが収穫できます。
おすすめ品種:京みどり
ミニトマト
4月後半~5月始めころ植え付け:6-7月ころ収穫
プランター栽培の定番ですね。
肥料分もあまり必要としないため、市販の培養土で育てるだけで美味しいトマトが手軽に収穫できます。
収穫してすぐに食べる甘酸っぱいミニトマトは格別のおいしさですよ。
大玉トマトは難易度が高く、初心者やプランター栽培では難しいと思いますので注意してください。
おすすめ品種:アイコ
オクラ
5月ころ植え付け:7-9月ころ収穫
市販の野菜ではあまり目立たない存在ですが、家庭菜園ではとてもおすすめできる野菜です。
収穫量も多く、1苗から数十~100個以上の収穫も期待できます。
取れたてのオクラは柔らかく、粘りが強くてとても美味しいですよ。
寒さに弱いため5月初旬ころだと防寒対策が必要ですが、7月ころから暖かくなってくると一気に生長していきます。
伸ばしっぱなしにすれば2mくらいまで生長することもあるので、これを見るだけでも栽培の醍醐味といえます。
おすすめ品種:丸オクラ、島オクラなど
エダマメ
5-6月ころ種まき:7-8月ころ収穫
今回紹介する中ではイチオシの野菜です。
エダマメは取れたてがとても美味しく、市販品とは段違いの味わいのため是非育ててみてください。
他の野菜と違って、気温さえ高ければ簡単に発芽するため種を購入して栽培するのがおすすめ。
害虫被害に遭いやすいため、かならず防虫カバーを併用するようにしてください。
おすすめ品種:湯上がり娘
秋、冬のおすすめ
ホウレンソウ
9-11月ころ種まき:10-1月ころ収穫
耐寒性が高く、冬場に収穫できる貴重な葉物野菜です。
幅広い料理に活用できるので、消費もしやすくおすすめです。
酸性土壌を嫌うため、植え付け時に少量の石灰などを混ぜ込んでおくとよいでしょう。
カブ
9-10月ころ種まき:10-12月ころ収穫
カブは冬場に収穫できるおすすめの根菜です。
種まき後に間引きをしたら、その後は大きな作業もなく簡単に栽培することができます。
取れたてのカブをグリルして食べたら、美味しさに感動すること間違いなしです。
始めは大型のものより、小型~中型の品種を育てるのがおすすめです。
おすすめ品種:金町小かぶ
まとめ
広い場所がなくても、プランターなら簡単に家庭菜園をスタートすることができます。
気に入った品種が見つかったら、この記事で紹介した手順でぜひ栽培を始めて見ましょう。
野菜を育てる楽しさや、取れたて野菜の美味しさをぜひ味わってみてください。
コメント