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ダイコンハムシの対策と駆除法は?木酢液など無農薬の防除方法も紹介!

家庭菜園
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「ダイコンの葉に小さな穴が無数に開いている…」そんな光景を見て困った経験はありませんか?その正体は、家庭菜園をしている方にとって厄介な害虫「ダイコンハムシ(ダイコンサルハムシ)」です。アブラナ科の野菜を好んで食害し、葉を穴だらけにしてしまうこの小さな甲虫は、放置すると植物の成長を大きく阻害し、最悪の場合は収穫できない状態にしてしまいます。

本記事では、ダイコンハムシの生態や被害に遭いやすい野菜の種類、防虫ネットの効果や天敵など、ダイコンハムシに関する基礎知識をわかりやすく解説します。

また、無農薬でできる駆除法や木酢液・唐辛子焼酎液を使った防除、コーヒーかすを活用する方法、さらに農薬や殺虫剤を使った撃退法まで、さまざまな対策を詳しく紹介します。

この記事を読むことで、初心者から経験者まで、家庭菜園でのダイコンハムシ対策をしっかりと理解し、安心して野菜を育てるための知識を身に付けることができます。自分に合った対策を選んで、大切な野菜をダイコンハムシの被害から守りましょう!

ダイコンの葉に小さな穴がたくさん!原因はダイコンハムシ

ダイコンの葉に無数の小さな穴ができている場合、考えられる原因は「ダイコンハムシ」です。ダイコンハムシは、アブラナ科の植物を好んで食害する小さな甲虫で、家庭菜園の大敵です。葉に小さな穴を空けるだけでなく、植物の成長を大きく阻害し、最悪の場合、枯死してしまうことがあります。ダイコンハムシの生態や被害を詳しく見ていきましょう。

ダイコンハムシの生態、特徴

ダイコンハムシは体長3~5mm程度で、光沢のある黒色の甲虫です。成虫は枯れ草の下などで越冬し、春頃から活動しはじめます。夏場は休眠し、初秋になると再び活動をしはじめるため、アブラナ科の秋野菜が被害に逢いやすいです。植物に卵を産み、幼虫は土の中で根を食害し、成虫になると葉を食い荒らします。

成虫は特に葉の裏側に潜み、穴を開けながら葉を食害します。幼虫は葉だけでなく、根や茎の部分も食害するため、ダイコン全体がダメージを受けることがあります。ダイコンハムシが大量発生すると、葉がレース状になることもあり、栄養を吸収できなくなったダイコンは成長不良を起こします。

どんな野菜が被害に遭いやすい?

ダイコンハムシは主にアブラナ科の植物を好んで食害します。以下の野菜が特に被害を受けやすいです。

  • ダイコン
  • カブ
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • ハクサイ

これらの野菜は、特に若葉の時期にダイコンハムシの食害を受けやすく、早い段階で対策を講じることが必要です。被害が進行すると、葉の表面に小さな穴が無数にでき、葉が変色して枯れることがあります。ダイコンなどは地中で育つため、地上部分だけでなく、地下部分のダメージにも注意が必要です。

【画像あり】防虫ネットで防除していても被害が発生することも


防虫ネット内でダイコンハムシの食害にあったダイコン、カブ
防虫ネット内でダイコンハムシの食害にあったダイコン、カブ

防虫ネットは、ダイコンハムシ対策として広く使われる防御策の一つです。特に目の細かい防虫ネットを使用することで、成虫の侵入を防ぎ、産卵を防止する効果があります。しかし、いくら防虫ネットを使っても、時折ダイコンハムシの被害が発生することがあります。

その理由としては、以下が考えられます。

  1. ネットの目が粗い:ネットの目が細かくないと、小さなダイコンハムシが容易に侵入します。
  2. ネットの設置ミス、設置時の侵入:ネットの端や隙間がしっかりと密閉されていないと、ハムシが入り込むことがあります。
  3. ネットの破損:長期間使用している防虫ネットは、風や雨で劣化し、破れることがあります。この小さな破損からハムシが侵入することも。
  4. 土壌に休眠中の成虫がいた

そのため、防虫ネットを使用する際はネットの定期的な点検と、適切な目の細かさを選ぶことが重要です。ネットの裾は土をかぶせてしっかりと覆って侵入を予防し、小さな穴はテープ等で塞ぐようにしましょう。また、防虫ネットだけでなく、他の対策との併用も有効です。

天敵はいるの?

ダイコンハムシには自然界に天敵が存在します。代表的な天敵としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ヤドリバエ類や捕食性のカメムシ類、ヒメコバチ類,ポプリダニ類などの節足動物
  • カエル:小型の両生類や爬虫類は、ダイコンハムシを捕食します。
  • クモ:クモもダイコンハムシを捕食することが知られています。

ただし、天敵による駆除は時間がかかり、短期間で完全にハムシを根絶することは難しいため、天敵を利用する場合でも他の対策と組み合わせることが推奨されます。

ダイコンハムシの防除対策と撃退法は?

ダイコンハムシの被害を防ぐには、物理的な対策や駆除、食品由来の成分による忌避、さらに必要に応じて化学薬品の使用も検討することが有効です。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

無農薬で駆除ならガムテープや糊付き筆がおすすめ

無農薬での駆除法として手軽に実行できるのが、ガムテープ糊付き筆を使用した方法です。この方法は、葉に付着しているダイコンハムシを直接捕まえるというもので、次のように行います。

  • ガムテープ:成虫が葉や茎に張り付いている状態で、ガムテープを使ってハムシを捕獲します。テープを葉に軽く押し付けてから剥がすことで、ハムシがガムテープに付着し、物理的に除去できます。粘着力が弱いと逃げ出してしまうため、貼り付けたらしっかりと補殺しましょう。
  • 糊付き筆:糊付きの筆を使って、葉にいるハムシを塗り取る方法です。筆にハムシが付着してピンポイントで駆除できるため、化学薬品を散布せずに済み環境に優しい駆除方法です。
ガムテープで捕獲したダイコンハムシ
ガムテープで捕獲したダイコンハムシ

これらの方法は、化学薬品を使用せずに駆除ができるため、特に家庭菜園や小規模な栽培に向いています。一度にすべて駆除するのは難しいため、数日ごとに何回か繰り返すと確実に被害が減ってきますよ。


掃除機で吸う

ダイコンハムシは小さくて軽いため、コードレスの掃除機でも十分に吸い込むことができます。雨が降った翌日など、土壌が湿っているときに掃除機で吸いこむと、効率よくダイコンハムシを駆除することができます

ただし、土壌が乾燥していると土ごと吸い込んでしまうため注意しましょう。使用する際にはハムシ以外のものを吸い込んで掃除機が故障しないよう、十分注意してください。

木酢液を活用

木酢液は、炭焼きの際に発生する煙から得られる液体で、無農薬での防虫剤として広く利用されています。ダイコンハムシにも効果があり、以下のように使用します。

  1. 木酢液を水で希釈(通常は500倍程度)して、スプレーボトルに入れます。
  2. 被害のある葉や茎にスプレーします。特に葉の裏側を重点的に散布すると効果的です。
  3. 週一回程度、定期的に散布するようにしましょう。

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木酢液はハムシに対する忌避効果があり、定期的に散布することで長期的な防除が可能です。希釈倍率を守らないと葉焼けを起こして植物が被害を受けることがあるため、使用方法をしっかり確認するようにしましょう。忌避効果は少なめなので他の方法との併用が推奨されます。

唐辛子焼酎液で防除

家庭で作れる唐辛子焼酎液も効果的な無農薬防除策です。唐辛子の辛味成分がダイコンハムシに対して忌避効果を持ち、寄り付かせない効果があります。以下の手順で作ることができます。

  1. 唐辛子を細かく切り、焼酎に漬け込みます(一か月以上置くとより効果的)
  2. 漬け込んだ焼酎を取り出し、水で500倍に希釈してスプレーボトルに入れます。
  3. 葉や茎に散布します。

唐辛子焼酎液は自然由来で環境に優しく、無農薬で育てたい方に最適な方法です。時間経過や雨で効果が薄まるため、定期的に散布するようにしましょう。

防虫ネットの使用

防虫ネットは物理的にダイコンハムシを防ぐための基本的な対策です。特に目の細かいネットを使うことで、ハムシの成虫が植物に近づくのを防ぎます

  • 設置方法苗が発芽する前から防虫ネットを使用することが重要です。ネットを直接作物の上にかけるだけでなく、ネットの端を地面にしっかり固定し、裾に土をかぶせて隙間がないように設置することで、ダイコンハムシの侵入を防ぎます。また、設置の際に害虫が侵入していると、ネット内で繁殖することがあるため注意しましょう。
  • ネットの定期的な点検:防虫ネットは長期間使用すると、風や日差しで劣化し、破れや隙間ができることがあります。定期的にネットの状態を確認し、破損部分があればすぐに修理するか交換するようにしましょう。小さな穴からもダイコンハムシは侵入するため、テープ等で補修するようにしましょう。

防虫ネットは無農薬でのダイコンハムシ対策として非常に効果的な手段です。ただし、ネットを使っても完全に防ぎきれないこともあるため、他の方法と併用することが推奨されます。

また、小さな穴を放置するとダイコンハムシが容易に侵入し、ネットで繁殖することがあります。破損を見つけたらすぐに補修するようにしましょう。

コーヒーかすを活用

コーヒーかすを活用することでダイコンハムシを防ぐことができるといわれています。コーヒーかすには特有の香りがあり、この香りが害虫を遠ざける効果を持つとされます。

  • 使い方:使い終わったコーヒーかすを乾燥させ、ダイコンやカブの周りに撒く。ハムシを忌避し、侵入を防ぐことができます。コーヒーかすは有機物であり、時間が経つと土壌改良の効果もあります。
  • 注意点:コーヒーかすを直接大量に撒くと、土壌のpHが変化する可能性があります。適度な量を撒き、植物の成長に悪影響を与えないようにしましょう。また、カビが発生しないよう、湿気が多い環境では使わない方が良い場合もあります。忌避効果はそれほど高くないため、他の方法と併用するようにしましょう。

ダイコンハムシに効く薬は?

無農薬での対策が難しい場合や、ハムシの被害が広範囲に及んでいる場合は、農薬や殺虫剤を使用することも考えられます。ここでは、ダイコンハムシに有効な薬剤を紹介します。

オルトランは使える?:適用なし

よく使われる農薬としてオルトランが有名ですが、オルトランは大根のダイコンハムシ防除に適用がないようです。原則として使用できないため、注意しましょう。

モスピラン顆粒水溶剤

モスピラン顆粒水溶剤はダイコンのダイコンサルハムシ防除に適用があります。ラベルに記載された適切な濃度や使用頻度を守り、過剰使用しないように注意しましょう。

殺虫剤

害虫が大量発生してしまい即効性を求める場合には、市販の殺虫剤も有効です。スプレータイプのものは、ハムシの成虫に直接散布することで速やかに駆除することができます。

ただし、殺虫剤を使用する際には、周囲の植物や土壌への影響を考慮し、必要最小限の使用を心がけましょう。また、食用の野菜には適用がないものも多く、基本的には収穫をあきらめて害虫駆除のみを目的とする場合の使用に限ると考えたほうがよいでしょう。

まとめ

  • ダイコンハムシはアブラナ科の植物に被害を与える小さな甲虫で、葉に無数の小さな穴を開け、植物の成長を阻害します。
  • 防虫ネットは物理的な対策として有効ですが、ネットの適切な設置や管理が重要で、他の対策と併用するのがおすすめです。
  • 無農薬での対策として、ガムテープや糊付き筆でハムシを直接捕獲する方法や、木酢液や唐辛子焼酎液などの自然由来の防除剤が有効です。
  • コーヒーかすを撒くことで、ダイコンハムシを忌避させることができますが、適量を守ることが必要です。
  • 農薬や殺虫剤(オルトランやピレスロイド系の殺虫剤)は、被害が大きい場合に使用を検討。製品の使用説明をしっかり守り、環境に配慮しながら使うことが大切です。
  • 複数の方法を組み合わせて、持続的な防除を行うことがダイコンハムシ対策の成功の鍵です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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