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水耕栽培のバジルが育たない原因は?ハイドロボールと挿し木で上手に育てる方法を紹介!

家庭菜園
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「バジルを水耕栽培で育ててみたけれど、思ったように育たない…」「種を蒔いたけど発芽しない」「葉がすぐに枯れてしまう」と悩んでいませんか?水耕栽培には様々なメリットがありますが、いくつかのポイントを押さえて正しい栽培方法で行わないと様々なトラブルが発生する栽培方法です。しかし、原因をしっかり把握し対策を行えば室内で手軽に栽培を行うことができます。

この記事では水耕栽培のバジルがうまく育たない、枯れてしまう原因やその解決方法、成功させるためのコツを徹底解説します。さらに、実例を交えてハイドロボールを使った挿し木や種からの栽培方法も具体的に紹介します。


バジルを水耕栽培で手軽に栽培してみよう

水耕栽培とは

水耕栽培は、土を使わずに水や液体肥料を用いて植物を育てる方法です。根が直接水や養分に触れることで、土壌がなくても成長していきます。初心者でも手軽に始められる一方で、容器の選び方や栽培環境の管理が重要です。

ペットボトルや透明なプラスチック容器を使えば簡単に始められ、根の状態を目視で確認できるため生育状況が把握しやすく、初心者にもおすすめの栽培方法です。


水耕栽培のメリット

水耕栽培土壌栽培
病害虫少ない多い
土汚れなしあり
日照量の調整できるできない
栽培場所省スペースで可能広い場所が必要
天候や気温の影響小さい大きい
  1. 病害虫が付きにくい
    土を使わないため土壌由来の病原菌がつきづらく、病害が少ないです。室内で栽培できるため、様々な害虫がつきづらいのも大きなメリットです。
  2. 清潔で室内でも可能
    土汚れがないため、部屋の中で栽培しても安心できます。好きな容器を選んで栽培できるため、見た目もおしゃれに楽しめます。
  3. 日照量が簡単にコントロールできる
    土壌での栽培と違い、容器を動かすだけで日当たりのよい場所に簡単に移すことができます。反対に、夏場で日差しが強すぎる時は日陰に移動することも可能です。
  4. コンパクトに管理可能
    小さなスペースでも栽培できるため、都会のマンションやアパートでも手軽に挑戦できます。
  5. 自然環境の影響が少ない
    室内で栽培するため、強風、大雨、台風などの影響を気にせず栽培できます。室温の調整ができるため、猛暑や冬の寒さへの対応も容易です。

水耕栽培のデメリット

  1. 光や温度の管理が必要
    特に日光不足が成長に大きく影響します。日当たりのよい場所へ配置したり、必要に応じて植物育成ライトの導入が必要なこともあります。室温が極端に上がったり下がったりしないような調整も必要です。
  2. 水質や水分量の管理が必要
    水耕栽培では水量の管理や、定期的な水の交換が必須です。管理が不十分だと、根腐れが発生したり成育不全が起こります。水量が多すぎず適度に根が空気に触れ、換気ができるような状態を心がけましょう
  3. 肥料の管理が必要
    水耕栽培では土壌がないため、液肥で肥料分を補う必要があります。肥料過多は根腐れやカビの原因になるため2週に一回程度を目安に追加するとよいでしょう。
  4. 初期コストがかかる
    容器、液体肥料、ハイドロボールなどの道具を揃える必要があります。しかし土壌栽培でも初期コストはかかりますし、大きな差はないでしょう。育成用のLEDライトや室温管理のため冷暖房を使用する場合は、光熱費に注意しましょう

なぜバジルは水耕栽培に向いている?

バジルは発芽率が高く種から育てやすく、根がしっかり張る性質があり、乾燥を嫌います。さらに収穫までの期間も短く、日光と水さえあればどんどん成長するため水耕栽培との相性が抜群です。丈夫なので水につけておくだけで発根するため、挿し木(挿し穂)を使えば増やすのも簡単。

また、害虫がつきづらいと思われがちなバジルですが、屋外の栽培だと意外と害虫がつきやすいという特徴があります。室内で育てることで害虫被害が少なく済むのも、水耕栽培でバジルを育てる大きなメリットです

室内で栽培することで季節を問わず新鮮な葉を収穫でき、料理にも活用できるのも大きな魅力ですね。家庭菜園初心者には最適なハーブです。


水耕栽培が可能な時期は?

基本的には春から夏が適期で、4-5月ころに栽培開始するのがおすすめです。通常であれば10-11月頃までは収穫ができます。

しかし、室内で温度と日光を確保できれば、1年中栽培可能です。バジルは寒さに弱いため、冬場は暖房の効いた部屋やLEDライトを活用して環境を整えるのがポイントです。


水耕栽培のよくある失敗と対策

種まき後に根が育たない

原因

  • 古い種を使用している
  • 温度が適切でない
  • 水分の管理が不適切
  • 種まきしたスポンジが硬すぎる

対策
新しい種を購入し、20〜25℃の安定した温度で育てましょう。水分が多すぎても発芽しないため、水のあげすぎに注意してください。スポンジを浸している水は3-7日に一度はすべて入れ替えます。

乾燥予防には、発芽するまで湿ったキッチンペーパーやラップをかけておくのがおすすめ。また、スポンジが硬すぎると根が張れないため、柔らかめの土台を使用するようにしましょう。


日照量が不足して育たない

原因

  • 室内の日光が足りない
  • 窓辺に置いていても日光が弱い

対策
1日3時間以上は日光を確保するようにしましょう。バジルは暑さには耐性があるため、真夏の猛暑でない限り日照量は多すぎることはありません。

南向きの窓辺が理想的ですが、難しければ一日のうちに何度か日当たりのよい場所に移動させて日照時間を確保しても大丈夫です。

これでも光量が不足する場合は、植物育成用LEDライトを活用しましょう。導入のコストはかかりますが、栽培場所の日当たりを気にせず育てることが可能になります。


水分調節の失敗

原因

  • 水を多く入れすぎて根が腐る
  • 水が不足して根が乾燥する

対策
水分過多は根腐れの原因になります。根の2/3程度が浸る水位を保ち、根が空気に触れられるくらいの水位を保ちましょう

逆に極度の乾燥はバジルが枯れる原因になります。水分を吸収するスピードは意外と速いため、水量が少なくなったら適宜水を補充してあげましょう。根腐れやカビ予防のため、3-7日に一回は水の交換を忘れないようにします。


肥料の不足

原因

  • 水だけで育てている
  • 肥料濃度が薄すぎる

対策
水耕栽培用の液体肥料を購入し、推奨される濃度で希釈して使用してください。水耕栽培では土がないため、水だけで育てていると養分が吸収できずに不足し、成長障害の原因になります。逆に肥料のあげすぎも成長を悪くする原因になるため注意してください。

水耕栽培用の肥料はこちらがおすすめですよ。



カビが生える

原因

  • 容器が清潔でない
  • 風通しが悪い

対策
使用後は容器をしっかり洗浄し、栽培中も水交換の際に汚れを取り除きます。水の上げすぎに注意し、水位は根の2/3程度が浸る程度にして風通しを良くすることでカビの発生を防げます。


徒長してしまう

原因

  • 日光不足で茎が間延びする
  • 株が密集している
  • 肥料を与えすぎている

対策
日照量が不足すると、葉が育たず茎ばかりが伸びてひょろ長く成長してしまいます(徒長といいます)。十分な光量を確保し、密集している場合には間引きを行って株間を空けるように調整します。

肥料の与えすぎも徒長の原因になるため、推奨濃度を守って適切な分量を与えるようにしましょう。


バジルが枯れてしまう

原因

  • 水が汚れている
  • 肥料過多または不足
  • 温度が適切でない
  • 収穫や摘心の時に切りすぎている
  • 茎が容器の縁に当たって傷ついている

対策
水耕栽培では水質が非常に重要です。水を定期的に交換し、汚れないよう注意しましょう。肥料の与えすぎによる成長障害や、カビの発生も注意が必要です。

バジルは寒さに弱く、気温が低下すると枯れてしまいます。20-25℃の室温を保つようにしましょう。

収穫時に葉を切りすぎてしまったり、過度な摘心が原因で枯れてしまうこともあります。極端に切り込むことは避け、必ず数枚は葉を残すようにしましょう。バジルが成長するためには葉が必要です。茎が傷ついて枯れてしまわないよう、容器の縁に当たらないような配置にすることも重要です。


栽培を成功させるコツと注意点

水分管理や洗浄を徹底する

水分調整の失敗や水質の悪化は水耕栽培の結果に大きく影響します。適切な水位を保ち、水は清潔な状態を保つように注意しましょう。

発根後は根の2/3程度が浸るくらいの水位をたもつと、根が適度に空気に触れて換気もされ、カビも発生しにくいです。水は3-7日に1度は必ずすべて入れ替え、清潔な状態を保つようにしてください。このとき、容器もしっかり洗浄することが重要です。

また、肥料を与えたあとには水質が悪化したりカビの発生も多くなるため、早めに水を交換するようにしましょう。3-4日程度が目安です。

日光を十分に当てる

水耕栽培では水と日照量が最も重要です。最低でも一日3時間は十分に日光が当たる場所に置き、光合成を促しましょう。

栽培場所の日当たりが悪い場合は、一日のうちに何度か置き場所を移動させて日照量を確保しても大丈夫です。色々な場所や時間で置き場所を変えて、室内で成長のよい場所を探してみるといいでしょう。

夏場の水温上昇に注意

バジルは高温には強い植物ですが、夏場の直射日光には注意してください。強すぎる日差しで水温が上がり、根腐れしたりカビが発生して枯れてしまうことがあります。

日差しが強すぎるときには日陰や涼しい場所に移動させて、過度の日光を避けるようにしましょう。

摘心を行う

成長している茎の先端あたりを摘み取ることを摘心といいます。摘心することで脇芽が育つようになり、バジルの葉がたくさん収穫できるようになります

摘心は行わなくても栽培、収穫は可能ですが、大きく成長させたり収穫量を増やすためには必要な作業です。是非試してみてください。

花が咲かないように注意

バジルは成長が早いため、収穫せずにいつまでも茂らせておくと花が咲いてしまうことがあります。花を咲かせるのには多くの養分が必要なため、成長に必要な養分が消費されてしまうため注意してください。

また、花が咲くと葉が硬くなって食味も落ちてしまいます。定期的に収穫や摘心を行って、フレッシュで美味しいバジルを収穫するようにしましょう。摘心の目安としては、茎が15-20cm程度になった時がよいでしょう。

収穫は上部1/3を切り取る程度にする

バジルを収穫する際には、上部1/3を切り取る程度にしておきましょう。たくさんの葉を収穫しすぎると成長に必要な葉がなくなってしまい、成長が遅くなったり最悪の場合は枯れてしまったりします

間違ってすべての葉を収穫してしまい、丸裸で茎だけの状態にならないよう注意してください。成長に必要な葉を残しておけば、収穫後もまた茎はが成長して収穫できるようになります。

栽培が難しければ、キットを使う

水耕栽培のポイントや注意点が意外と多く、驚いた方もいるかと思います。「結構大変そうだな…」「自分にはこんな管理は無理…」「手間がかかりすぎる…」と感じた方も大丈夫です。

特に家庭菜園初心者の方で水耕栽培を始めてみたいという人は多く、専用のキットも多く販売されていますLED付きのものであれば場所にかかわらず光量も確保できるため、安定して栽培が可能です。大型のものや多機能な商品は導入コストが大きいですが、簡易的なものであれば数千円で購入できます。

初期コストはかかりますが、繰り返し使用でき、栽培の成功率も安定します。水耕栽培がなかなか上手くいかない方、初心者でうまく栽培できる自身がない方は導入を検討してみてください。

こちらのキットが比較的リーズナブルで、導入におすすめです。



バジルの水耕栽培の始め方

ここからは具体的に、水耕栽培でバジルを育てる手順をご紹介します。挿し木や種から始める方法をそれぞれ解説するので、自分に合った方法を選んでみてください。


用意する物

バジルの水耕栽培を始めるには、以下の道具を揃えましょう。

  • バジルの種または茎(挿し木用):園芸店やホームセンターで購入可能。
  • スポンジなど種まきの土台:種まき栽培のみ
  • ハイドロボール:水耕栽培用の軽石状の資材。根を支えるために使用します。
  • 栽培容器:透明な容器がおすすめ。ペットボトルや空き瓶でも可能。
  • 液体肥料:水耕栽培用のものを選びましょう。

通販でも簡単に購入できるため、近隣で販売のない方は以下のリンクから購入してみてください。

ハイドロボールは小粒が使いやすくおすすめです。



こちらの容器は水替えがしやすくおすすめ!


水耕栽培用の肥料はこちらがおすすめ!



挿し木での育て方

挿し木(挿し穂)は簡単で失敗が少なく、すぐにバジルを増やしたい場合におすすめです。栽培中のバジルを切り取って使用するのがベストですが、市販のバジルでも新鮮な物であれば栽培可能です。

今回は屋外で栽培していたバジル苗から、何本か茎をカットして使用しました。

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バジルの茎を用意

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  1. 健康で太い茎を選び、10〜15cmの長さに切ります。
  2. 下部の葉を取り除き、茎が水に浸かりやすくします。
  3. 茎の部分を斜めにカットして、発根させやすくします。

実際にカットしてみました。

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栽培容器とハイドロカルチャーの準備

今回はこちらの容器とハイドロボールを使用しました。

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容器にハイドロボールを敷き詰めます。最初は汚れが付いていることが多く、水質が悪くなる原因になるため水で軽く洗い流しておきましょう。

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容器に水を注ぎ、水耕栽培用液体肥料を適量混ぜます。肥料の濃度が濃すぎないよう注意してください。

バジルを挿し穂する

  1. 茎の下部をハイドロボールに挿し込みます。
  2. 茎が固定されるように調整し、下部が水に浸かるように配置します。
  3. 下部が水にしっかり使っていないと発根しないため注意しましょう。
  4. 日当たりのよい場所に置き、定期的に水替えをしながら栽培します。
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収穫

約1か月で収穫が可能になります。収穫は適度に行い、茎の健康状態を確認しながら摘心も行うようにしましょう。


種からの栽培

種から育てる方法は挿し木よりも時間がかかりますが、発芽の過程を楽しみたい方におすすめです。

準備~発芽まで

  1. 容器に水を張り、スポンジや吸水性のあるシートに種を蒔きます。
  2. 温度を20〜25℃に保ち、日光が当たる場所に置きましょう。
  3. 乾燥しないように定期的に水を補充します。
  4. 1〜2週間で発芽します。

発芽~容器植え替えまで

  1. 発芽した苗が3〜5cmほどに成長したら、容器にハイドロボールを敷き、苗を植え替えます。
  2. 根の2/3くらいが浸るように水を入れ、水耕栽培用液体肥料を混ぜましょう。
  3. 日当たりの良い場所に置き、定期的に水替えをしながら栽培します。

植え替え~収穫まで

  1. 日光を十分に当てて徒長を防ぎます。水替えも忘れずに。
  2. 種まきから約2か月で収穫可能になります。定期的に摘心を行い、収穫量を増やしましょう。

まとめ

バジルを水耕栽培で手軽に栽培してみよう

  • 水耕栽培は、土を使わず水と肥料で植物を育てる方法。
  • バジルは根が強く発育が早いため、水耕栽培に適している。
  • 栽培可能な時期は春から秋が中心。冬場は日照不足に注意。

水耕栽培のよくある失敗と対策

  • 根が育たない:水や肥料が不足していないか確認。適度な水温も重要。
  • 日照不足:直射日光を確保するか、育成用ライトを活用する。
  • 水分調節の失敗:水が多すぎると根腐れし、少なすぎると枯れる原因に。
  • 肥料不足:液体肥料を規定量で適量与える。
  • カビが生える:水量調整や容器を定期的に洗浄する。
  • 徒長する:日光不足や密植を避ける。
  • 枯れる:光量、水量、肥料の過不足や容器の清潔さを確認。葉や茎の切りすぎに注意。

栽培を成功させるコツと注意点

  • 水を入れすぎないようにし、容器を清潔に保つ。
  • 日光を十分に当て、徒長を防ぐ。夏場は過度な直射日光を避ける。
  • 収穫時は切りすぎず、定期的に摘心して花が咲かないようにする。
  • 上手くいかない時は、水耕栽培キットを活用するとスムーズに栽培できる。

バジルの水耕栽培の始め方

  • バジルの挿し木は失敗が少なく簡単で、初心者にもおすすめ。
  • 種からの栽培は発芽のプロセスが楽しめる。
  • ハイドロボールや液体肥料を使い、清潔な環境で栽培することがポイント。
  • 摘心をこまめに行うことで葉の収穫量を増やせる。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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