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オリーブの木の成長速度は?鉢植えだと遅い?意外と多い芋虫毛虫対策も!

家庭菜園
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オリーブの木は成長がゆっくりと言われることが多いですが、実際にどれくらいの速度で成長していくのか気になりますよね。また、オリーブは見た目の美しさや実の収穫だけに注目しがちですが、害虫の被害にも注意が必要です。

本記事では、オリーブの成長速度など基本的な情報から、鉢植えで育てる際の注意点、さらにはオリーブに発生する害虫への効果的な対応策までを徹底解説します。家庭菜園でオリーブを育てる方に役立つ知識を満載し、栽培のポイントやトラブル解決方法をわかりやすくお伝えします。オリーブを育てる上で気になる疑問を解決し、オリーブ栽培を楽しみましょう!

オリーブの特徴や成長速度は?

オリーブの特徴は?どんな木なの?

オリーブは地中海沿岸地域が原産の常緑高木で、ギリシャ神話や宗教的なシンボルとしても歴史が深い植物です。オリーブの木は銀白色の光沢がある灰緑色の葉を持ち、樹齢が長いことでも有名です。ときには樹齢1,000年を超えるものもあり、その長寿と強靭さから「平和の象徴」としても尊ばれてきました。

オリーブの果実は食用やオイル用に広く利用され、豊富な栄養価と健康効果があることでも注目されています。実はオレイン酸が豊富で、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンEも含まれ、健康志向の方に人気です。観賞用としても美しく、地中海風の庭を作りたい方やおしゃれな雰囲気を求める方に好まれています。

成長速度はどのくらい?

オリーブの成長速度は、環境や品種によっても異なりますが、比較的早く成長する植物です。一般的なイメージでは成長が遅いと思われることも多いですが、地植えであれば1年間で数十センチほどの成長が見込まれ、条件によっては年間1メートル近く成長することもあります。

幼木の時期は比較的成長が遅いと言われますが、地植えで根がしっかりと張ると一気に成長するため、栽培場所や栽培環境には注意が必要です。

成長が早いため、比較的大きなシンボルツリーとして植える予定の方には向いているかもしれません。また、枝葉もすぐに伸びてくるため剪定で好みの形に整えやすい点もシンブルツリーとしておすすめできるポイントです。


鉢植えで育てる時の成長速度や注意点は?

鉢植えのオリーブは根が十分に広がれないため、地植えに比べて成長が遅くなるのが一般的です。鉢内の土の量が限られているため、根が成長するスペースも限られ、これが成長速度の遅さにつながります。そのため、鉢植えの場合は土の管理や肥料の定期的な補充が重要です。

成長速度は鉢の大きさや日照量、土や肥料の状態にもよるため一概には言えませんが、年間で20-30cm程度が一般的かと思います。幼木ではこれよりも成長が遅いことが多いので注意してください。

さらに、鉢植えは地面に直接植えているわけではないため、冬場に寒さの影響を受けやすい点にも注意が必要です。寒冷地では防寒対策をしっかりと行い、根が凍るのを防ぐことが成長を促進する鍵となります。また、成長に応じて鉢を大きくすることで、成長速度をある程度改善することができます。


オリーブの種類は?実のならない品種はある?

オリーブの木にはさまざまな品種があり、用途によって選ぶことが可能です。実をつけない観賞用として楽しみたい場合は、自家結実性のない品種を選ぶといいでしょう

また、自家結実性のある品種でも、果実の収穫を楽しみたい場合には2種類以上のオリーブを育てるのが確実です。実を多くつける品種の多くは品種間で受粉が必要な場合が多く、異なる品種を一緒に育てるとより豊かな収穫が見込めます。

日本で入手しやすく、初心者にもおすすめの品種をいくつか紹介します。

品種樹形耐寒性自家結実性収穫量
シプレッシーノ直立型ありあり多い
ルッカ開帳型ありあり多い
マンザニロ開帳型中程度なし多い
モライオロ直立型ありなし多い

シプレッシーノ

シプレッチーノは直立型の品種で、病害に強く初心者でも育てやすいのが特徴です。葉が青みがかっており美しい樹形を作りやすい品種です。耐寒性があるため寒冷地でも育てやすい特徴があり、日本の北部でも比較的育てやすいです。自家結実性があります。

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ルッカ

開帳型の品種です。樹勢が強く病害に耐性もあり、耐寒性も高いため非常に育てやすいといわれています。オリーブオイルを作るために適しており、自家結実性もあります。風味が豊かで香りの良いオイルが得られます。果実の収量も多いため、家庭でオイルを楽しみたい方には人気の品種です。


マンザニロ

スペイン原産の開帳型の品種で、小さなリンゴという意味の名前です。リンゴのような形をした実を多く付けます。果肉が厚く、食用としても評価の高い品種です。初心者にも育てやすい品種とされ、日本でも広く流通しています。自家結実性はありません。


モライオロ

イタリアのトスカーナ地方で育てられているモライオロは、オリーブオイル用としても優れた直立型品種です。果実の風味が濃厚で香りもよく、病害虫に対する耐性が高く耐寒性もあるのが特徴。日本の気候にも比較的適応しやすいとされています。自家結実性なし。


一本でも実がなる?収穫時期は?

オリーブは自家受粉が難しく、通常は2本以上の異なる品種を一緒に育てることで実のつきが良くなります。受粉がうまくいくと実がたくさんつきますが、自家結実性のある品種であれば一本だけでも果実がつくことはあります。ただ、収穫量を増やしたい場合は異なる品種を近くに植えるのがベストです。

収穫時期は品種や地域にもよりますが、秋から冬にかけてが一般的です。果実が青から紫、そして黒に熟してきた頃が収穫のタイミング。

収穫した果実は、オイルにしたり塩漬けにしたり、さまざまな用途に活用できます。完熟のタイミングを見極めることが、風味豊かなオリーブを収穫するコツです。


オリーブの育て方、害虫や芋虫毛虫の対策は?

基本の育て方

オリーブは水はけが良く、砂質土壌を好む植物です。育成には排水性が良い土壌が重要で、特に鉢植えでは通気性の高い土を選ぶことで根腐れを防ぎます。

植え付け時期は春や秋が適しており、根をしっかり張らせるために風通しの良い場所で育てると良いです。地植えの場合は特別多くの水を必要とはしませんが、鉢植えでは成長期に合わせて水やりの頻度を増やすことが大切です。

育てやすさは?

オリーブは乾燥や日光には強く、特別な対策や繊細な管理がなくとも栽培が続けやすい植物です。ただし、品種によっては湿度や寒さに弱いことがあるため、日本の梅雨や冬場には注意が必要です。

しかし一般に流通している品種であれば耐寒性も問題ないことが多く、日当たりがよく水はけ、風通しのよい場所に植え付ければぐんぐん成長していきます。初心者でも育てやすい木といえるでしょう。

ペットボトルで挿し木できるって本当?

オリーブの挿し木はペットボトルを使って手軽に行えます。健康な枝を水につけておき、半日蔭の場所に置いておくと根が出てきます。水は定期的に交換し、カビの発生を防ぐことが成功のコツです。

挿し木の根が十分に育ったら、鉢や地面に植え替えて成長させることができます。しっかりと根付いてある程度の大きさになったら日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。

日当たりは必要?耐寒性は?

オリーブは日光を好む植物で、南向きで日当たりが良い場所で育てるのが理想的です。日陰でも育ちますが、大きく成長させたり実をつけるには十分な光が必要です。

品種によっては耐寒性が低いこともあり、冬場は温かい地域以外では防寒対策を施すことが推奨されます。寒冷地にお住まいの方は、苗木を購入する際にしっかりとチェックしておきましょう

剪定時期は?

剪定は春から初夏にかけて行うのが良いとされます。大きな剪定を行う場合は、成長を止めている2-3月ころがおすすめです。また、オリーブは剪定による影響は比較的受けにくいため、小さな枝を落とす程度の小剪定であればどの季節でも行うことができます。真夏に大きな剪定を行うと木にダメージを与えることがあるため、控えるようにしましょう。

オリーブの木は枝が密集すると病害虫が発生しやすくなるため、風通しを良くすることが大切です。また、剪定を通して樹形を整え、健康な新芽の成長を促すことができます。成長速度も速いため、適度に剪定を行い健全な成長をサポートしてあげましょう。

オリーブの害虫はどんな虫がいる?

オリーブには以下のような害虫がつくことがあります。被害が拡大する前に早期発見・駆除することが重要です。

スズメガ

葉を食べる大型の緑色のイモムシで、非常に食欲旺盛です。葉の食害が目立つ場合はスズメガの仕業かもしれません。見つけ次第、手で取り除きましょう。

オリーブゾウムシ

オリーブに特有の害虫で、葉や枝に小さな穴を開けてしまいます。ゾウムシが多く発生する場合は、害虫予防のスプレーや捕獲用のトラップを設置すると効果的です。

木に穴をあけて内部に侵入された場合には、針金を使って補殺したり専用の殺虫剤で駆除しましょう。被害が大きくなると枯れこんでしまうこともあるため、早めの対策が重要です

ハマキムシ

葉を丸めて巣を作り、その中で生活するハマキムシは、放っておくと樹勢を弱らせることがあります。葉が丸まっている場合、切り取り手で駆除するのが一般的です。大量発生することも多いため、物理的に駆除するのが難しい場合は殺虫剤の使用も検討してみてください。

虫除け、防虫対策は?

オリーブを無農薬で育てる場合、天然の防虫剤(木酢液、ニームオイルなど)を活用すると良いでしょう。また、オリーブの根元に雑草が生えないように手入れをすることで、害虫の発生リスクを減らせます。定期的に葉や枝をチェックして、虫の早期発見・対策を行うことが効果的です。

また、枝葉が込み合って風通しが悪くなると害虫が発生しやすくなります。適度に剪定を行い、害虫の発生を予防するようにしましょう。

まとめ

オリーブの特徴

  • 地中海沿岸原産の常緑高木で、健康効果のある果実が収穫可能
  • 銀白色の葉が美しく、観賞用や庭木としても人気

成長速度

  • 地植えであれば1年間で数十センチほどの成長が見込まれ、鉢植えは成長が遅くなる
  • 鉢植えの場合は土や肥料管理が重要で、成長に合わせた鉢替えが必要

品種と受粉

  • 異なる品種を植えると受粉がうまくいき、収穫量が増える
  • 自家結実性の品種は一本で実がなることもある

育て方の基本

  • 日当たりが良い場所で排水性の良い土を使用する
  • 品種や栽培地によっては寒さ対策が必要

挿し木の方法

  • ペットボトルを使って簡単に挿し木が可能

剪定

  • 春〜初夏が適期だが、小剪定なら真夏以外はいつでも可能
  • 枝の密集を防いで風通しを良くする

害虫対策

  • 主な害虫はスズメガ、オリーブゾウムシ、ハマキムシ
  • 天然防虫剤や雑草管理、適度な剪定が害虫の予防に重要

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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