退職をスムーズに進めるコツと、注意点

転職活動を開始してある程度進捗があると、現在の職場との退職の調整について考えるようになると思います。

仕事をしながら同時並行で転職活動を行い、頭の片隅で退職を切り出すタイミングも伺う日々。体力的にも精神的にも負担が大きく、大変ですよね。

仕事も転職活動も限界・・・

しかし転職活動が上手くいって入職先が決まると、先行きに対する不安感が少なくなり精神的に非常に楽になります。あとは最後の関門である退職の交渉のみです。

転職先が決まった際の退職の注意点や、退職をスムーズにすすめるコツについてご紹介します。

退職の意向を明確に伝える

退職にあたって最も大切なのが、退職の意向を明確に伝えることです。

中途半端な伝え方をしてしまうと、上司からの説得や配置転換による対応などで話がうやむやにされかねませんし、慰留の隙を与えて丸め込まれる可能性もあります。

事前に転職先への入職時期を明確にしておき、退職の日程についてもはっきりと伝えておきましょう。有給消化についても一緒に伝えておくと、後々気が楽ですよ。

あなたが転職を決断するほどの職場ですから、慢性的な人手不足、激務など常態化していることかと思います。会社としては退職者が出ると非常に困りますから、慰留してくる可能性も高いでしょう。

しかし安易に応じることはおすすめ出来ません。仮に待遇の向上や業務環境の改善を提示されたとしても、退職の意向を撤回すればまた時間とともに状況が悪化していくでしょう。

今まで現在の職場が実際に状況を改善しようとしてくれたことがあるか、思い返してみてください。それが出来なかったから、あなたは転職を決意してのではないでしょうか？

退職時期を遅らせるよう相談されることもあるかもしれませんが、こちらもおすすめできません。入職時期が遅れることで転職の内定にも影響する可能性があります。

基本的には転職先と事前に相談し、決定した入職時期を事務的に伝えて終了するのがベストです。

引き継ぎや業務への影響に対応するのは会社の仕事です。あなたが抱え込んで責任を負う必要はありませんよ。

転職自体を了承してもらえても、転職先の情報を根掘り葉掘り聞き出そうとしてくることもあるでしょう。

転職先については今の職場には伝えず、濁しておくのが無難です。

直接的な妨害を受けることはあまり無いと思いますが、先方にあること無いこと情報を流されたり、最悪の場合は内定に影響を与える可能性もあります。

少なくとも転職先の情報を出しても良いことは何もありませんから、伝えるとしても業界名など限定的な情報にとどめておきましょう。

転職を決意したわけですから、少なからず現在の職場や労働環境に不満を抱えていたと思います。理不尽な目にあったり、嫌な思いもたくさんしたことでしょう。

転職先が決まって精神的に余裕ができ、少しくらいやり返したい気持ちもわかります。しかし、職場や上司へ意趣返しをするのは絶対にやめましょう。

最悪の場合、自分の立場が悪くなり転職どころではなくなります。

これからはその職場とは関係ない生活を送るのですから、そんな職場のために自分がリスクを負うのはばかばかしいですよね。転職先が決まった今の精神状態なら、嫌みな上司も軽くあしらってやり過ごせると思いませんか？

立つ鳥跡を濁さずです。すべては自分のためですよ。

いかがだったでしょうか。

ここまでくれば、転職成功まであと一歩です。今回ご紹介した点に注意しながら準備を進めていけば、スムーズな退職交渉が行えることでしょう。頑張って最後の難関を乗り越えていきましょう。