以前の記事に書きましたが、本気で転職を考えているのであればまずは転職先を探すのがおすすめです。特に複数の転職サイトに登録すると条件面での比較もできるのでおすすめですよ。
とはいえ、いきなり転職先を探すことはなかなか心理的ハードルが高いですし、なかなか一歩踏み込めないと思います。私もそうでした。しかし具体的な転職先を探すまではいかなくても、何か少しでもいい方向に変えていきたいという方も多いのではないでしょうか。
転職先を探す以外にも、転職をぼんやりと意識しはじめたころに始めていたことがいくつかありました。後々になって非常に役立ったと感じていることをご紹介します。
転職を意識し始めたらやっておくべきこと
資格を習得しておく
最も取り組みやすいのはこれだと思います。
日々の過酷な業務をこなしている方であれば多くは高いスキルや専門性を持っているでしょう。しかし、転職時には具体的な資格を保持していたり、相手にわかりやすく提示できる業績がないとアピールできません。
転職が有利になること以外にも、資格を取ることで自分のスキルに自信を持つことができるというメリットがあります。自分のスキルに自信が持てると、転職への心理的ハードルはかなり下がります。「今の自分なら、だいたいどこへ行ってもやっていけるだろう」と思えるようになるんです。
専門性が高かったり、需要の高い資格を調べておくだけでも行動を起こすきっかけになりますよ。
関連会社などで仕事をする機会があれば積極的に参加する
これは業種によってはなかなか無いことかもしれません。
私の場合は同業から依頼を受け仕事をする機会が多かったため、以前の勤め先では自分の職場以外にもいろいろな勤務先を見ることができていました。
そのため、どのくらいのスキルがあると同業内でやっていける水準なのか、自分の職場と比べて労働環境はどうなのかなど、なんとなく比較することができました。
同業者と比較して自分の能力が大きく劣っていないとわかれば、転職活動へ踏み込む自信につながるんじゃないかと思います。
給与所得以外の収入源を得る
転職へ踏み込めない大きな原因の一つが経済的理由だと思います。
退職しても就職先が見つからなければ経済的に困窮してしまうかもしれないし、過酷な労働環境が改善されても給与が大幅に下がったらあまり意味がないですよね。
なので、本職の給与以外に、全く別の収入源を確保することを意識するようになりました。複数の収入源が確保できれば、本業で万が一のことがあっても影響が少なくなるし、多少給与面で劣っていても労働環境の良い職場を選択できるようになる。
でも本業が多忙すぎて副業は難しいし、土地や不動産を持っているわけでもない。選択肢は多くありませんでした。
積み立て投資を開始
結局私は長期目線での積み立て投資信託を開始しました。もちろんすぐに経済的な柱が形成できるわけではないですが、早く始めるに越したことはないと思い、余裕資金の範囲で年間30万程度から。
始めてすぐの頃は価格の上下で心を揺さぶられていましたが、数年経つとだいたいプラス圏で推移するようになることが多いですし、価格の変動にも慣れます。こんなもんなんだなと。徐々に資産が積み上がってくると、心の余裕もできてきます。
今はNISAなど税金優遇の仕組みもありますし、一度つみたて設定をすれば自動で継続できますから労力も少なくてすみます。youtubeなどで解説動画もたくさんありますからかなり敷居は低いと思いますよ。
ただし、かならず余裕資金で行うようにしましょう。投資に資金を投入しすぎて生活が成り立たなくなったり、精神的に不安定になってりしては意味がありません。投資はすべて自己責任の世界ですので、無茶はしないように。
投資をやれと勧めているわけではありませんが、多忙で副業も難しいという方には有望な選択肢の一つではないでしょうか。
やってはいけないこと
逆に、自分がやった中でおすすめできないものも紹介しておきます。
積み立て投資信託を始める以前に、仮想通貨に手をだしていました。当時は価格がどんどん上昇しており、資産形成を急ぐ気持ちが先走って参入してしまったんですね。
結果的に、参入後すぐに大幅な下落を食らいました。たぶん30%ぐらい損失をだしていたんじゃないでしょうか。それ以外にも、値動きが激しいため、夜間も価格の上下が気になって不眠になったりしていました。
技術的には素晴らしい側面もあるのでしょうが、実体も乏しく堅実な投資対象とは言いがたくおすすめできません。経済的な安定が目的なのであれば、ハイリスクな投資対象は避けるのが賢明ですね。
本格的に転職を検討し始めたら行うべきこと
本気で転職を検討し始めたら、さらに踏み込んだ対策を行っていきましょう。転職を真剣に考え始める瞬間は、多くの人にとって重要な人生の転機です。
現在の職場に不満がある、キャリアの方向性に疑問を感じる、新たな挑戦を求めているなど、さまざまな理由が転職を検討するきっかけになります。
しかし、転職を成功させるためには、入念な準備と計画が必要です。転職を本気で検討し始めたらやるべきことを詳しく解説します。
1. 自己分析を行う
転職を意識し始めたら、まずは自己分析を徹底的に行いましょう。自己分析とは、自分の強みや弱み、スキル、キャリアの目標などを見つめ直すプロセスです。このステップを怠ると、転職後にミスマッチを感じる可能性が高くなります。
自己分析のポイント
- 強みと弱みを把握する: 自分が得意とする分野やスキル、逆に苦手な部分を明確にします。これにより、転職先でどのようなポジションが適しているかを判断しやすくなります。
- 価値観や求める条件の確認: 仕事において何を大切にしているのかを考えましょう。例えば、働く環境、ワークライフバランス、社会貢献など、自分にとって譲れない価値観を明確にします。元の職場で大きな不満を関しているのであれば、転職にあたって必ず改善したいポイントを明確にしておくことも大切です。
- キャリアの目標設定: 長期的なキャリア目標を設定し、そのために転職が必要かどうかを考えます。目標が明確であれば、それに向かって適切な転職先を選びやすくなります。
2. 市場調査を行う
自己分析が完了したら、次に行うべきは市場調査です。転職市場の現状や、自分が目指す業界や職種の動向を調べることで、転職活動を効率的に進めることができます。
市場調査のポイント
- 業界の動向を把握する: 自分が目指す業界が現在どのような状況にあるのか、成長しているのか、それとも停滞しているのかを調べます。また、今後の業界トレンドや需要予測も確認しましょう。
- 職種の需要を確認する: 希望する職種がどれくらいの需要があるのか、どのようなスキルが求められているのかを調べます。具体的な応募要件を調査することで、クリアすべきハードルを明確にしておきましょう。
- 給与水準の確認: 同じ職種でも企業や地域によって給与水準は異なります。自分のスキルや経験に見合った給与を得られるかどうか、希望する給与水準での転職が可能かどうか確認しましょう。
3. スキルアップと資格取得を検討する
市場調査の結果、現状のスキルや経験が不足していると感じた場合は、スキルアップや資格取得を検討しましょう。これにより、転職市場での競争力を高めることができます。
スキルアップの方法
- オンラインコースやセミナーを受講する: インターネットを活用して、オンラインで提供されているコースやセミナーに参加することで、手軽にスキルアップが可能です。特に、ITスキルや語学力は多くの職種で求められるため、習得しておくと有利です。
- 専門資格の取得: 自分が目指す職種に関連する資格を取得することで、専門性をアピールできます。
- 実務経験を積む: 現在の職場で、新しいプロジェクトや役割を引き受けることで、実務経験を積むこともスキルアップにつながります。
4. 履歴書と職務経歴書を準備する
転職活動を開始する前に、履歴書と職務経歴書を見直し、最新の情報に更新しましょう。実際に応募する時に急ごしらえで準備するのではなく、事前に作成しておくことで自分の転職市場での立ち位置を客観的に見ることもできます。
履歴書と職務経歴書のポイント
- 履歴書: 個人情報や学歴、職歴を簡潔にまとめた書類です。採用担当者が最初に目を通す書類であるため、誤字脱字がないように注意し、清潔感のあるレイアウトに仕上げましょう。
- 職務経歴書: これまでの職務経験や実績、スキルを具体的に記載する書類です。特に、数値で表せる成果やプロジェクトの詳細を記載することで、採用担当者に自分の価値を効果的に伝えることができます。
- 自己PRと志望動機: 自己PRでは、自分の強みや特技をアピールし、志望動機では、なぜその企業を選んだのか、どのように貢献できるかを明確に伝えることが重要です。
5. 面接準備を行う
実際に求人に応募して書類選考を通過したら、次に待ち構えているのが面接です。面接は、自分を直接アピールする重要な場であり、準備が成否を分けます。
面接準備のポイント
- 企業研究: 応募先企業の事業内容や理念、競合他社との違いを徹底的に調べておきましょう。これにより、面接で企業に対する理解を示すことができ、志望動機の説得力が増します。
- 自己PRの練習: 自己PRの内容を練り、面接でどのように話すかを練習しておきます。過去の経験を具体例として挙げることで、自分の強みを効果的に伝えることができます。現職で培ったスキルや業務経験について積極的にアピールしましょう。
- 模擬面接の実施: 友人や家族に協力してもらい、模擬面接を行うことも有効です。また、本番さながらの状況で練習を繰り返すことで、本番の緊張感を和らげることができます。
- 質問の準備: 面接の最後には、必ずといってよいほど「何か質問はありますか?」と尋ねられます。企業への関心を示すためにも、あらかじめ質問をいくつか用意しておくと良いでしょう。
転職を意識し始めたら、入念な準備を行っておこう
転職を意識し始めたら、まずは資格習得や積極的な業務参加でスキルアップを図るのがおすすめ。
さらに本格的に転職を検討する段階になったら、自己分析からスタートし、市場調査やスキルアップ、履歴書の準備、面接準備も進めておきましょう。
転職は人生の大きな転機であり、計画的に入念に進めることが大切です。しっかりとした準備を行うことで、次のステップでの成功を手に入れましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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